人間が人間らしく輝いて生きることができるまちづくりに寄与すること、「やってあげる」「やってもらう」古い福祉から住民参加で「やっていこう」という新しい福祉への転換を応援すること、それが私たちの使命です。
今、わが国は世界に例のないスピードで高齢化が進展し、要介護者を社会全体で支える福祉サービスの向上、高齢期を健康で生きがいをもって過ごすための様々なサポートの充実が求められています。また、障害のある人を排除せず、積極的に社会に受け入れようというノーマライゼーションの理念の実践が課題となり、保護から自立支援へ、施設から地域へ障害者施策の大きな転換が図られつつあります。
一方、地方分権が進展し、地域の役割がますます注目されるようになりました。高齢者、障害者の多様な生活ニーズへの対応、健康の維持増進、多様な住環境の提供や就労機会の確保など、従来の福祉施策にとどまらない新しい福祉の理念と手法が求められています。
私たちは各分野の専門家が連携して福祉施策や福祉事業に対する提案と実践を行う特定非営利活動法人の設立を決意しました。多様で新しいニーズに対応するためには、個々の専門分野だけでなく、福祉、医療、建築、就労、経営、まちづくりなど様々な分野の知識とノウハウの結集、蓄積が必要であること、公的運営主体とすることによって活動の幅が広がることなどがその理由です。調査、研究、企画・立案、まちづくりコーディネートなど様々な活動を通じて福祉の増進に寄与したいと考えております。
代表理事 飯島照喜